そのように考えれば、ぼくらが逃げるべきものは馬鹿馬鹿しいこのパーティー。
そう、きっとぼくだけのために用意されたそれは楽しいパーティー。
届かぬコトバを試されて、サインカーヴの電波みたいな振動はこのよるをほんの少しだけ加速させる。
ちいさく落とすため息は襲撃の危険性を僅かばかり高くしてくだらないパーティーの会場を満たすはず。
明日の空模様さえ奴等の手の中にあるこんな状況じゃでもこの感情さえきみに届かないかもしれないね。
会いたけりゃこの足で歩いていけばいいさ。
淋しけりゃ最後にはこの背中に翼だって生えてくるかもね。
ルールのないパーティーはそれでもはじまりの合図のその前にすっかり忘れてしまおう。
絶望するためにパーティーへとやってくる奴なんていないんだから。
トクベツないちにち、だなんてくそくらえ。
どうやらとても忘れられやしないけどおもいだしてなんかやるもんか、ばかやろう。
さぁ、零したため息より1000倍おおきくよるを吸い込んだら
今宵限りの人生最大級のパーティーから軽やかなスキップで抜け出そう。
誰にも見つからないように最大限の注意を払ってとっておきのドンペリの栓を抜いたら
まずはきみにだけ秘密のあの場所で泡まみれでずぶ濡れになって大笑いしよう。
すべてを忘れて朝まで騒げ。
世界のどこかで聴こえるはずの歓喜。
祝いながら狂いながら倒れるまで壊れるまで踊れればそれで満足だろ?
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